Sunday, July 25

7月の徒然 ⑮


【猫のおしり】

わたしは猫のおしりが好き。
猫の後ろ姿の顔は、おしり。

前から歩いてやってくるところ、その真正面の顔を見て「あ、猫。」とわかるのと同じくらいのわくわく度で、去ってゆくところ、後ろ姿の顔であるおしりを見れば、「あ、猫。」とわくわく。


おしり美人、というのもあって、うちの2匹の猫のうち、ミルクのほうがおしり美人だと思う。

ひょっこりひょっこり歩くペース、その時の微妙なおしりの振れ具合、垂れ下がったり、時にはピンと上に向かって立ってるしっぽとのバランスの妙は、ミルクの方がグー。
ミルクのキャットウォークは、素晴らしく素敵。


外で出会う猫は、人なつっこさ度30%くらいが嬉しい。
あっちからこっちに向いて歩いてきて、わたしの弁慶の泣き所をかすめるくらいの近さと気安さですれ違い、そのままペースを変えることなく、すたすたと歩き去るくらいが30%の人なつっこさ度。
わたしは、人なつっこさ度30%の猫が大好き。


上の写真は実は、fc1でも既にお見せしたかもしれない1枚。
お見せしたかもしれないけれど、やっぱり好きだからもう一度。
イタリアのピサという街で撮りました。
つい先日、ピサについてmoriちゃんと話をした時、わたしはすっかり、ピサの斜塔を見たことを忘れていました。
ピサを訪れた本来の目的はもちろん、斜塔を見ることだったはずでした。
猫のこと、今は閑散とした公園な何かの歴史的建造物跡のこと、川がおそろしく汚いドロ水色だったことなんかはしっかり覚えているんだけど、斜塔のことは悲しいくらいに印象がうすくて。
だって、イタリア、どこ行ってもなにかしら傾いてるんだもん。
傾いた塔よりも、路地裏の猫のおしりだな、と思ったピサ。


わたし的小確幸(村上春樹氏的、小さいけれど、確かなる幸せ)を表す言葉として、「猫のおしりほどの幸せ」という言葉を「わたし辞書」に掲載したいと思います。