Saturday, July 10

旅の醍醐味 ( July, 2010)


ぐしゃぐしゃのベッドの上に転がる、カメラやフィルムや靴下やパジャマ。




お昼ご飯は、薄暗いホテルの部屋に帰ってきて適当な食事に薄いビール。
外のキラキラに後ろめたさを感じながらも、潔く完全遮光のカーテンをひっぱる。
読書30分。
昼寝2時間。


陽が程よく傾いた頃に、再び靴を履き、まぶしさにクラクラ、トランス状態の脳みそと戦いながら、重いカメラたちを抱えて出動。




朝ご飯には、いそいそとスーツケースから赤いトースターを取り出す。
朝ごはんは一日の活力。
パンの焦げ目は一日のおまじない。




ノリで、どうでもよい写真を撮ってフィルムを無駄遣いする。
旅の興奮がテンションを高くする。




これがおそらくは旅の一番の大事なパートなんだけど、日もとっぷり暮れた後に、まともに口もきけないくらいの疲労を背負って帰ってきて、とりあえずシャワー。
そして、安ビール片手に写真の話をぽそぽそと。

「あれ撮るんやったら、やっぱり広角やないと無理やったなぁ。。。」
「あそこ、露出どんくらいでいった?」
「ええねん、白黒やったら、焼く時頑張ったらなんとかなるて。」
独り言、もしくは反省、多分に負け惜しみで成り立つ会話。

グラグラするほどの疲労、軽い酔いの中で、大きな敗北感と、少しの満足感に包まれ、千鳥足でベッドにダイブイン。
おやすみなさい。



そういうわけで、性懲りも無く、こんな旅を続けてしまうんだと思います。