Tuesday, November 23

11月の徒然 ③



今朝も外は、一面真っ白。
雪はあんなにふかふか、あたたかく見えて、ほんとはとっても冷たいの、嘘がお上手ね、と思っちゃいます。

今年の冬は、うちから見える雪景色がこれまでの5年間とは違うもの。
前はアパートの2階に住んでたから、木々や車が真っ白なかぶりものをした姿を、遠い世界の出来事を見るように上から優雅に眺めていました。
今年は、わたしの家には2階がないから、雪はすぐそばで降っていて、わたしも猫たちも(moriちゃんも)冬のすぐそばで暮らしているような気持ち。
雪かきもしなきゃならないし、暖炉に薪をくべたりも。

冬はつとめて。
雪の降りたるはいふべきにもあらず。
霜がいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもて行けば、火桶の火も白き灰がちになりてわろし。
枕草子/清少納言 第一段「春はあけぼの」抜粋)


冬の朝は、緊張感たっぷりで、それでもどこか、優しい青や潔い白の色調和の中でおっとりした空気が漂っていて、そんな対比が美しいですね。
冬はやっぱり、朝が一番良いです、好きです。


雪が降って大変な地方の方も、まだまだ紅葉が楽しいのよ、という穏やかな地方の方も、どうぞそれぞれに「つきづきしい」過ごし方にて、季節をお楽しみください。
それでは、またのちほど。

サリュー。

2 comments:

akanée said...

雪は毎回見るたびに、新しい気持ちを起こさせるけれど
でも今年はtomilyんたちにとって、新しい冬、やね^^
読んでて気持ちが引き締まる気がした。(でも私のだらだら具合はなんも変わらんのやろうなぁ・・・えへへ)
枕草子、美しいねー。
軽やかな文体(?というか、なんとなくそんな雰囲気がする。)がまたツボなのだわ。

雪はなかなか見られそうにないけど、紅葉も最近すっかりご無沙汰。
もっと季節を楽しまないと損かな^^;うん、もったいないねー。

tomily said...

akaneちん、まいどー。
この季節になると、akaneちんはいつも布団にくるまってごろんとなって猫と本とパソコンで遊んでる、そんな鮮やかな映像が見えてくるの不思議やなぁ。(笑)
腰の具合は相変わらず?

あのね、清少納言って、あの毒舌さとツッコミ具合がツボでない?
思わずくくくって笑っちゃう、あの軽妙さ。
そう、軽いんやよねぇ。
でもしっくり、こくんと胸に降りてくるような響きが良くって。
古文も時々は読まねば。

お互い、cabin feverと格闘中なんやよね。
cocoaでリカバーだっ!