Tuesday, January 25
1月の徒然 ⑲
(photo: nikon f & rdplll/ 意気込みが大切です。)
去年くらいから我が家ではやりの週末朝ごはんメニューが、パンケーキです。
パンケーキに興味を持ったことなど、アメリカに住み始めてからこれまで、一度としてありませんでした。
そのことの方が不思議に聞こえるくらい、パンケーキってアメリカの朝ごはんの代表的存在のようにも思えますが、とにかく、我が家では去年くらいまでパンケーキが頻繁に登場することなどなかったのでした。
我が家のパンケーキは、White whole wheat flourという名前の軽い全粒粉と、バターミルクとを主な材料として作ります。
バニラの香りが大好きなので、プレーンのパンケーキでも、今日の写真のような、ブルーベリーがたっぷりと入ったパンケーキの時だって、バニラエッセンスはしっかりと入れます。
お砂糖は少なめで。
それが我が家のパンケーキです。
やっと、我が家のパンケーキと呼べるようなパンケーキを焼けるようになってきました。
ちっちゃい時、わたしを幸せいっぱいの気持ちにさせたものは、リカちゃん人形と、ミルクセーキと、ホットケーキでした。
父とふたりで喫茶店に行く機会がままあったのですが、よく行く喫茶店は2つ3つ決まっていて、そのうちのどこに行っても、父はカランコロンとすずが鳴る入り口をくぐり、席に着くのが早いかどうかのタイミングで、
「アメリカンとミックスジュースとホットケーキ、して。」
って言うのでした。
わたしがお腹が減ってるかどうか、何が飲みたい、食べたいかどうかなんてそんなこと訊きもせずに。
もちろん、わたしはいつだっておなかが減っていたけど、でもたまには自分で何か選んで頼みたい!と思っていたから、ある日、「パパ、今日は席についてから、自分でメニュー見て決めさして。勝手に頼まんとって。」と宣言してカランコロンしました。
父はもちろん、席に着くのが早いかどうかの、お決まりのタイミングで注文を口にしましたが、その日は、
「アメリカン」
とだけ言いました。
それで、わたしは喜びながら席について自分でメニューを見ました。
5分くらいかけて、3回くらい、上から下まで目をきょろきょろさせました。
「で、お嬢ちゃんは?」とアメリカンを運んできたおじさんに訊ねられた時、わたしは、
「ミックスジュースとホットケーキ。」
とちっちゃい声で言いました。
広げられた新聞の向こうの父が、ちらりとこちらを見て笑ったような気がして、恥ずかしくて悔しかったけど、やっぱり、ミックスジュースとホットケーキ、なのでした。
さて、そのようにして、ホットケーキはずっと、わたしの大好物でした。
ついでにもうひとつ、別のホットケーキのおはなしを。
わたしが大学4年生、moriちゃんが大学院生の時、ふたりでうちにいる時におなかが減ったからおやつにホットケーキを作ることになりました。
moriちゃんが作ってくれることになり、喜んでお願いしました。
狭い台所だったけど、慣れた場所だったし、moriちゃんも手際良く作業を進めてくれてて、わたしは安心しきっていました。
すると、突然、moriちゃんはホットケーキミックスに卵と水を混ぜたのでした。
わたしはホットケーキは牛乳で作るものだと思ってたし、そうするのが一番好きだったし、水で混ぜたホットケーキなんて、お湯で作るココアみたいにぶさいくだ、と思ってたから、そして何よりもホットケーキが大好きだったから、わたしは信じられないくらいに泣いて怒りだしました。
これまでつきあってきた約4年間が、一瞬にして、ホットケーキのために壊れてしまうかと思うくらいに怒って泣いて、ってしてた最中に、わたしの兄から突然電話がかかってきました。
「今、ケンカの最中やねん。だって、ホットケーキ、水で作りよんねんで。信じられへんー。うえー。」と号泣のわたし。
出張で大阪に来てた兄は、晩ごはんに誘うために電話をかけてきたのでしたが、そんなわけで、兄は妹と、ケンカ中の妹の彼氏を梅田に呼び出し、大盤振る舞いしてくれたのでした。
大盤振る舞いついでに真夜中まで3人でカラオケして、すっかりご機嫌になったわたしは、ホットケーキのことは許そうと思ったのでした。
さて、ところで、ホットケーキとパンケーキって何が違うんですか?
ずっと考えてるけど、よくわかりません。
厚さ?
大きさ?
よくわからないけど、少しは大人になった今、ホットケーキは卒業して、好物はパンケーキです。
では、またね。
チャオチャオ。
(photo: nikon f & rdplll/ 3枚いっぺんに、がポイントです。)
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11 comments:
3枚いっぺんに、の豪快かつ可愛らしさに昔から憧れたなぁ。
ほら、喫茶店なんかのホットケーキの写真て、3枚くらい重ねてシロップがたらーって流れて。
でも家では3枚待ちきれず、焼いたそばから食べてしまうんよなあ。
パンケーキはホットケーキみたいに甘くない+もっと薄い、って勝手に思ってたけど、ちがうんかな??ベーキングパウダーも入れへんやつ、って思ってるけど,これも勝手な思い込みかも^^;
それにしてもそのケンカの原因・・・>m<
いや、私も、絶対牛乳やろ!って言うけどきっと。笑
泣いちゃうのがtomilyんらしい^^
追伸その1:グレープフルーツ、新しい品種だかなんだか説明があったけど・・・そのスーパーもつぶれたしなぁ。米国産、と書いてあったのは覚えてる^^
追伸その2:スヌーピーだ♪私、なぜかあのネズミちゃんが好きになれなくて、物心ついた時からスヌーピー好きだったん。(1歳の頃,母に連れられて阪急デパートへ行って、スヌーピーのTシャツをお揃いで買ってもらったの覚えてる。)
でもこのマグももしかしてFK?
akaneちん、えーー、ちっちゃい頃わたしは、ホットケーキが2枚重なって出てくるんがいややったよー。(わたしが食べてたんは、絶対2枚重ねやったな。)
だってね、そん時はまだ乳製品食べてたんやけどね、2枚一緒やったら、下側のにバター塗られへんやんかー!って。(笑)
バターってほら、ちょっと塩味ついてて、それがホットケーキの旨味を増すわけで、だから1枚1枚丁寧にバターを塗りたかってんな。
今は大人やから、3枚重ね。(笑)
パンケーキねぇ、色々あるよね。
moriちゃんのボスの山奥の別荘にお呼ばれにあずかった時、翌朝の朝ごはんにボスが作ってくれたパンケーキは、秘伝の元種を使って焼いてくれたものやったよ。
ベーキグパウダーとかソーダーとか使ってたんかどうかはわからんけど、薄くて、ちっちゃくて、ほろっとしてて、すごいええ感じやった。
ちなみにわたしのはパウダーもソーダもはいるよー。
あ、そそ、FKでーす。
んで、ネズミちゃんってなんやねん!
あぁ、みっきぃまうすかっ!!!!
あはは、おもしろいー、akaneちんっ。^^
ちなみに、わたしもスヌーピー派やった。
でも、キティちゃんの方がもっと好きやった。
そっか、言うてたね、結構近くにあった馴染みのスーパーがなくなたって。
そっかぁ、そっかぁ。。。。
そういうの、寂しよねぇ。
古くても、品揃えそんなになくてもいいから、そういう場所、残ってて欲しいよねぇ。。。。
うふふ、そう、みっきぃさん。「デズ」(あっちのタク運ちゃんたちはそう言うらしい?)なんてホンマ興味なかったもんなぁ。
キティちゃんも幼稚園の時は好きやった。お稽古バッグ、もってたよ〜。通園カバンは他のみんながかわいいキャラものの中、なぜかウッドペッカーだったの。妙にアメリカンな感じの。笑
気に入ってたのに、もうないんよねぇ。うち、昔使ったものをあまり残さない家なんやろか,って思うけど、その割にいらんものがゴチャゴチャあるなあ>m<
2枚重ね、家ではないものやったから憧れたんかも。
室戸の喫茶店でこどものころ食べたホットケーキがおいしかったなぁ、と今突然に思い出した!
ふはは、下のにバター塗れん、って確かにね!!
私は2枚一緒に切って一緒にぱくっといってたからか、考えてもなかった!
でも、そう!あのちょびっと塩味がおいしさを増すんよね^^
山奥の別荘で秘伝のパンケーキ!!
魅惑的過ぎるぅーーー!!!うぁーーーー!!
Tomi姉さん久しぶりー
いっつもこっそり読みにきて、にかって笑ってさっていってました。(^^;)
でも最後のパンケーキの後ろにうつってるスヌーピーのマグに反応!メッセージのおさにゃーって思っちゃって。あれって姉さんが前にくれたStrawberry Shortcakeのと同じタイプのやつだよね?ね?ね?スヌーピーバージョンもあるんだ!なんともいえないレトロさがやっぱりカワイイ♪ あのマグは私のお気に入りです。
パンケーキ、私も好きですよー
でもたま〜にしか作りません。なんかめんどっちくって。でもこの記事みたらまた久々に食べたくなっちゃった。ので私も今週末はパンケーキかな?
ちなみに私もパンケーキとホットケーキの違いはわからんけど、日本のふわふわ分厚いホットケーキも好きだな〜♥♥
そっちも寒いのかな?
NYは毎週のように雪がふっててもういいよ!っていう感じです。春が待ち通しい〜
YURI
パンケィキ!に反応して足跡を。
パンケーキは英語ですね。
甘いシロップと、ソーセージなどが
ついている、甘いとしょっぱいの絶妙が好きですが、
ホットケーキも好き。
ほかほかのふふふ。バターとシロップ。たっぷり欲しい。
日本に入って来たときに、
Bread のパンみたいで紛らわしい!と
Hotなケーキになったようです。
ケーキなのだから、と
甘めでもっともっとぶあつく、と日本風になったのではないかとそこから推測しております。
ホットケーキにお水を混ぜて、
本気で泣いちゃうtomilyさんと
大盤振る舞いなお兄さん。
ふふふ。
moriちゃんさんは
どんな反応であったのでしょうか。
こんにちは。
どちらの話も、とても微笑ましいなぁ!
そんな思い出に比べると、僕にとってのパンケーキってのは、学生時代のバイト先「デニーズ」と結びついてしまうので、味気ないこと、この上もない。
でも、ガキの頃は、やっぱりホットケーキ嬉しかったかな。
こんにちは。
子供の頃は三枚重ねに憧れたものでした。
いつも一枚だったので・・・。
それでもバターのとろける瞬間は至福の時でした。
>akaneちん、わはは、ウッドペッカーて、しぶっ!
えーー、ウッドペッカーってなんやったっけ?(爆)
わたしね、ちっちゃいころから、こまごましたもの、ちっちゃいものが好きで、そういうものをやたらと持ってたなぁ。
全然実用的じゃないんやけど、なんか集まってきてしまう、自然と。
で、実用的なものやと厳選して取捨選択に入るんやけど、実用的じゃないものは意外と捨てられんかったりしてねぇ。
あ、昨日moriちゃんから聞いたはなし、山奥の別荘の秘伝のパンケーキ元種のボスは、おととい鎖骨を折ったらしい。
パンケーキを焼くのに支障が出そうやね。
でもって、ボスは筋金入りのグルメ、山奥の別荘にピザを焼くための煉瓦造りの釜も持ってるの。
でもって、ボスはその昔、コーヒーも自分で焙煎してて、ボヤを起こし、もう少しで家を焼くところだったって。
ボスの回復を祈りましょう。
>えーーー、yuriちゃんかいな、Coehlinhaさんて。
もーーーー、誰やろー??と思ったよぉ。
前に、3匹の子猫のお話のところでもコメくれたやろ?
てっきり日本語が読めない読者さんやと思ってしもたやんー!
あ、そそ、そやよー、このスヌマグもyuriちゃんとこにあるストロベリーショーケーキちゃんのと同じラインの。
わたしのマグは青いスヌで、moriちゃんのは黒いスヌなの。
ミッキーさんのも見かけたけど、そっちは何故か全然そそられんかったー。
日本の分厚いホットケーキって、見た目も幸せな感じ、そしてあのたっぷりとふくよかに甘い匂いはとてもあったかい気持ちになるよねー。
ねぇ、やっぱりパンケーキって、ホットケーキよりも薄いよねぇ?
あ、わたしも実は、yuriちゃんとこ、いつもこっそりのぞいてる。
ふむふむ、そうか、頑張れyuriちゃん、と思いながら。
今年も、遠くからyuriちゃんのお仕事と恋の成功を祈ってるよー。^^
>cokoちゃん、おはようなりよ。^^
なんかcokoちゃん、えらいものしり博士でない??
あ、でもホットケーキって、日本でできた言葉って感じがするなぁ。
で、逆に、こっちでアメリカ人にホットケーキって言ったら「?」って顔されそう。
じゃぁね、わたしの辞書の中では、子供が食べるパンケーキをホットケーキ、大人が食べるパンケーキはパンケーキと呼ぶってことにしよう。
ハマチとかぶりとかの出世魚みたいな感じで。
バターとシロップはたっぷり、でいきたいよねー。
でもね、なんかわたし、そういうところでひよってしまうー。
と同時に、パンケーキそのもののプレーンで素朴な味わいも好きだから、結局はバターもシロップもいつも少なめ。
フルーツはいつも何か添えたいな。
あ、最近はね、新年特別バージョンとして、あんこ&ホイップクリームのせパンケーキってのもあるよー。^^
パンケーキ、わくわく。
今週末も食べよーっと。(先週末も食べたよー。)
>iwayanさん、あら、デニーズでバイトしてらっしゃったんですねぇ。
わたし、デニーズでもホットケーキ食べたことある気がします、大学の頃。
デニーズはね、比較的学校のすぐそばにあって、そこでうだうだするのはちょっといい感じだったりして。
ナタデココが流行ったころで、それもよく食べたし、お気に入りのフードメニューはグラタンとかドリア系でした。^^
うん、子供の頃のホットケーキって嬉しいですよね。
わたしにはこんな思い出話があるからか、ホットケーキで思い出すのは母ではなく、父なんですよ。^^
>yさん、こんにちは。^^
パンケーキとか、ワッフルとか、そういう食べ物の何が大切って、熱々のうちにバターをのっけてゆーっくり、じわーり、溶かすことですよね!
でも大人になって、作って食べることを一手に引き受けるようになると、なかなかいいタイミングでバターをパンケーキの上にのせることができなくて、いい感じに溶けてくれないバターのかたまりが愛想のない感じでパンケーキの上にのっかたままになったりしちゃうんですよねぇ。
で、そういう時、本当に泣きたいくらいに寂しい気持ちになっちゃいます。
わたしは食べものに関してはいつも真剣勝負、心の奥から臨んでいるので、本当に泣いちゃうんですよねぇ。。。
>カリフォルニアのAnonymousちゃんへ。
前回にもらったコメントも、今回いただいたのも、内緒話の満載だったので、わざと公開しませんでしたー。
でもね、ちゃんと嬉しく読ませてもらったし、こちらこそ、いつもaちゃんの温かい気持ちには感謝してます。
ありがとう、aちゃん。
そして、ほんと、いつかaちゃんのおいし、幸せケーキを食べさせてねー。
あ、aちゃんのパンケーキというのも食べてみたい!!
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